私には二世帯で同居している、義父・義母がいます。
その義父が今年初めに脳梗塞をおこし、現在回復期リハビリテーション病院に入院しています。
義父は外に見せる穏やかな顔とは別に、義母にはとても自分を押し通します。
いわゆる亭主関白という事でしょうか。
この年代(70代半ば)の方は多いとは思いますが、入院以来、毎日病院に通う義母に
「おめぇの世話には全くなってないわ!!!」
と言う義父に、義母はとても疲れてきているように見えます。
義父も入院が3ヶ月に及び、やはりイライラが募ってきているようです。
そこで、リハビリテーションの進捗具合を調べてみました。
脳梗塞のリハビリテーションは、症状をみながら「急性期」「回復期」「維持期」と進めるようです。
「急性期」は救急医療機関で、入院後1週間くらいまでの時期に開始。
・寝たままで行う
・体の向きを変える(床ずれを防ぐ)
・手足を正しい位置に保つ(身体の関節が不自然な位置で固まってしまうことを防ぐ)
・麻痺している手足の関節を動かす(曲げたり伸ばしたりする)
「回復期」はリハビリ専門病院で、入院後1~3週間くらいまでの時期に開始。
前期[ベットから起きれて座るようになるまでの訓練]
・起き上がる
・ベッドに腰掛け、数分保つ
後期[歩行訓練/身の回りの動作訓練]
・平行棒や手すりを用いて立つ~歩く訓練
・食事、書字、洗面などを自分で行えるようにする訓練(例えば利き手の右手が麻痺している場合は
左手でも使えるようにする訓練などもあります。)
「維持期」は福祉施設/老人保健施設/自宅で、早く社会復帰ができ、なおかつ回復した機能を
再び低下させないために行うものです、とありました。
これでいくと、義父は回復期の後期にあたるようです。
確かに、この通りにリハビリは進めてくれています。
プロには当たり前の進め具合、進み具合なのでしょうが、私にはこの一致が驚きでした。
先が見えないからこそ、本人も家族も不安・疲れ・苛立ちが出てくる。
逆に、先が見通せれば、そんな不安・疲れ・苛立ちも減ってくるのではないでしょうか。
私は、義父・義母にこの事を話してみようと思います。
周りにリハビリに疲れている方、そのご家族がいらっしゃったら、
見通しをたてて、励ましてあげるのもいいんではないでしょうか。