こんにちは、スタッフの松田です。
　介護の質問を見ているとあるのが、「父がデイサービスに通いたがらない」
「叔父がデイサービスで喧嘩になり。。。」など、男性のデイサービス利用に関するものです。

　一般的なデイサービスの利用者は、男女比で２：８といわれています。
リハビリ型のデイサービスだと、逆に男性が増え７：３だそうです。

　現在73才の実家の父に当てはめて考えると、麻雀とお酒が大好きで友人も多い父ですが、
全く知らない方と一緒に歌を歌ったり、折り紙を折ったり、塗り絵をしたりする姿は想像もつかないし、
自宅で母にわがままを言っている方が楽なので、行くのを嫌がりそうに思います。
女性の利用者が多いのも大いにうなずけます。

　東京の杉並区にある高齢者在宅サービスセンター「松渓ふれあいの家」は、男性向けデイサービスとして
人気がある所です。

ここは、介護に無縁だった高岡隆一さん（75歳）と仲間が、定年後に地域のボランティアを経て
ＮＰＯを設立し、立ち上げたデイサービス。男性ならではの視点で作られたプログラムは、
麻雀・絵画教室・書道・将棋・囲碁など。4人掛けの小さなテーブルで、沢山のプログラムから利用者さんが
選んで、思い思いの活動をしているとの事です。月に数度はワインをたしなむ日もあり、
介護される方をまったくの病人として扱わない施設側の敬意が感じられます。
「あそこなら男性利用者が継続して通える」と地域のケアマネージャーさんの信頼もあり、
現在は定員の30名を満たし、登録者は100名を超える人気の施設となっているとの事です。

　「松渓ふれあいの家」以外にも、
＊大工仕事（巣箱作り・踏み台作り）
＊畑しごと
＊ハサミ研ぎ
＊カラオケ
＊プラモデル制作
＊クロスワース・数独・知恵の輪などのパズル　など
男性が興味を示すプログラムを考えられているデイサービスも沢山あるようです。

デイサービスが、男性の新たな居場所となっていく事に期待したいと思います。