認知症の徘徊には理由がある

昨日、認知症サポーター養成講座を社員3人で聞いてきました。

平成17年度から始まったこのキャンペーンにより、既に全国で600万人を超える
認知症サポーターが誕生しているとの事で、サポーターの証である
オレンジリングをお持ちの方も多いでしょう。

そして、今回の講座を聞いて改めて考えたこと、それは
【「徘徊」は原因を考えて対応する】という事についてです。

徘徊してしまう方について、認知症になると無意識(無意味に)
動き回ってしまうと漠然と思っていました。
違うんですね!!なぜ徘徊するのか→徘徊には理由がある!

お話では、安心してくつろげる場所や、自分が認められる場所を
求めて徘徊する場合があるらしいのです。

そこで、以前読んだ記事に載っていた、福岡県大牟田市の認知症で
徘徊する方への取り組みを思い出しました。
ここでは、年1回の徘徊模擬訓練を10年以上前から開催しているという
事でした。参加者は大人から子どもまで2000人以上。
70人程の徘徊役の人に、声掛けを行うというものです。
暑いのに厚着している、雨が降っていないのに傘を差しているなど、
おかしいなと感じる人に声をかけをするのですが、相手の気持ちに
配慮しない声掛けをすると「嫌だ!行かない!怖い!」と
徘徊者役の人に言われる、と真に迫っている。
この訓練は、徘徊をやめさせる為ではなく、安心して徘徊ができるように
見守る事が目的であるとの記事でした。

85歳以上の4人に1人が認知症という時代。
認知症の方にも、人格を尊重した対応を心掛けられる私でありたいという
今の気持ちを忘れない為にも、静岡市でもこのような
お年寄りに優しい取り組みが行われることを願っています。
認知症サポーター養成講座 認知症サポーター1

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