生活保護の現状について調べました。厚生労働省によると、
2015年1月に生活保護を受給した世帯が161万8817世帯となり、過去最多を更新したそうです。受給者数は217万242人です。
また、厚生労働白書によると、
増加の要因は、就労による経済的自立が容易でない高齢者世帯等が増加するとともに、厳しい社会経済情勢の影響を受けて、失業等により生活保護に至る世帯を含む世帯が急増していることだと考えられています。
また、医療扶助が生活保護費の約半分を占めていることや、一部の限られた事案であるが、不正受給事件が依然として起きていることなども指摘されています。
こうした課題に対応するため、生活保護受給者への就労・自立支援の強化を図るとともに、不正受給への厳正な対処、医療扶助の適正化などに取り組むことが重要であると言えます。
さらに、生活保護受給者の増加に加え、非正規雇用の労働者や年収200万円以下の給与所得者など、生活に困窮するリスクの高い層が増加しており、生活保護受給に至る前の段階にある生活困窮者の就労・自立の促進を図ることが大きな課題となっていると言われています。
それでは、高齢者の生活保護の現状はどうなのでしょうか?
2015年3月の時点で約76万世帯の高齢者世帯が生活保護を受給しています。生活保護の約半分は高齢者ということになります。
生活保護高齢者は湿布や目薬その他薬代を含む医療費そして介護保険料が無料です。 医療・介護を無料で受けられるので安心の老後を送ることができますが、
一方で医療費、介護費がかさみ、社会保障費に負担がかかっています。
静岡市においては、単身世帯住宅扶助は 39,000円です。賃貸ならその額までの物件を借りることになります。
大家さんや管理会社によっては生活保護者は断られることもあります。
このように、生活保護受給者にとっては非常にメリットが多いですが、一方で社会保障費に負担がかかるなど社会的に問題点もあります。
生活保護受給者はこれからも増加すると思われますが、それに伴い色々な問題が出てきそうです。